令和5(2023)年 基準地価の発表
国土交通省が9月19日発表した7月1日時点の「令和5年基準地価」は、全国の 全用途で前年比+1.0%(2022年+0.3%)と2年連続のプラスとなりました。住宅地の平均変動率は+0.7%(22年+0.1%)、商業地の平均変動率は+1.5%(22年+0.5%)と用途別変動率についても2年連続の上昇となりました。経済活動の再開とともに都市圏を中心にインバウンド(訪日外国人)の流入が増え、繁華街や観光地の地価が押し上げられたため、商業地の平均変動率が大きく伸びました。
山形県の全用途の平均変動率(林地を除く)は△0.2%(22年△0.4%)と2年連続で下落幅が縮小しました。県全体の用途別平均変動率は下表のとおりで、住宅地、商業地とも下落幅が縮小しました。市町村別では、山形市の住宅地の平均変動率が+0.9% (22年+1.9%)と上昇率が鈍化した一方、天童市の住宅地の平均変動率は+1.8% (22年+1.2%)と2年連続で上昇幅が拡大しました。このほか、寒河江市、東根市の住宅地の平均変動率が上昇に転じました。建築費の高騰や住宅ローン金利の先高感などの地価の下押し要因により、地価水準の高い山形市の住宅地の上昇率は鈍化しました。今後もこの傾向が継続していくのか注視が必要です。
住宅地 | 商業地 | 全用途平均 | |
山形県 | △0.2% (△0.4%) | △0.4% (△0.7%) | △0.2% (△0.4%) |
全国 | +0.7% (+0.1%) | +1.5% (+0.5%) | +1.0% (+0.3%) |
個別の地点につきましては、国土交通省のホームページ<外部リンク>をご覧ください。